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奥深 OKUJIN

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まち歩き

奥深大寺エリアの魅力再発見!
個性が光る人と場所に出会う!

休みの日にwebやSNSで見つけた「お目当てのお店」を訪ねる過ごし方も素敵ですが、「偶発的な出会い」があって、身も心も「予想していなかった場所」にたどりつける可能性がいっぱいの“まち歩き”。 今回は奥深編集部の薩川とライターの馬場が、奥深大寺エリアのおすすめスポットをご紹介しながら、地域で活動されている方々の想いをお伝えします!

「ブランチ調布」でレンタサイクルを借りてスタート。

スタート地点は、飲食店やコミュニティスペースなどがある複合商業施設​​「ブランチ調布」。奥深大寺エリアには魅力的な場所が点在していて、多少の距離があるため、自転車に乗って回るのがオススメです。 
今回は​​「ブランチ調布」の駐輪場に設置されている、レンタサイクル「HELLO CYCLING」を利用しました。アプリをダウンロードして、登録を済ませれば簡単に自転車を借りる ことができます。

「ブーランジェリー hiro」で、おやつ用のパンを選ぶ。

まずはじめに訪れたのはパン屋の「ブーランジェリー hiro」。お店に足を踏み入れた瞬間に、焼きたてのパンの美味しそうな香りが漂ってきます。ご夫婦でお店を営まれていて、2020年1月に生まれ育った三鷹市にオープン​​したのだそう。

パン職人であるご主人の「ひろゆき」さんのお名前と、20年以上勤めた「hiro」というパン屋の名前を受け継いで「ブーランジェリー hiro」という店名になったのだとか。この日、包み込むような笑顔で迎えてくださった店主の向山さんは「小学生からお年寄りまで、どなたでもふらっと立ち寄れる気取らないお店にしたいんです」と話してくださいました。

地域に愛されるお店づくりを心掛けていらっしゃることもあって、常連さんたちはパンを購入するだけでなく、プライベートなお話もして帰られるのだそう。三鷹の農園で育ったズッキーニを乗せて焼いたピザや、フランスパンのラスクなど、手が届きやすい価格帯のさまざまな種類のパンを選べる楽しさがありました。

住所:東京都三鷹市上連雀9-1-8​​
営業時間:10:00~19:00​​
定休日:水曜・木曜
URL:https://www.instagram.com/boulangerie_hiro2020/

「BRICKS STORE​​」で、理想の部屋づくりを妄想する。

次に訪れたのは、北欧ヴィンテージ家具やインテリア雑貨などを扱う「BRICKS STORE​​」。1950-60年代にデンマークやスウェーデンで作られた家具​​を、店主の牛谷さんが一点一点見極めて買い付けをし、修復した状態で販売されています。

過去に、8年間家具の修復の仕事をしていたという牛谷さん。「ビンテージ品から感じ取れる時間の流れや、経年の味が好きでこの業界に入りました。新しいから、値段が高いから、有名なデザイナーが手掛けたからといって、必ずしもそれがいいモノとは限らないと思うんです。価値を見定めて、自分が本当にいいと思ったモノだけをご紹介しています」と教えてくださいました。

お店には、その想いに共感してくれる人たちが集うのだそう。作り手に対する敬意を込めながら修復された、こだわりの椅子やテーブル、ランプや花瓶などを眺めつつ、理想の部屋づくりについて考える時間になりました。

住所:東京都三鷹市新川6-36-36 サンパレス第3新川1F​​
営業時間:12:00〜18:00(火曜・水曜はアポイント制)
定休日:木曜
URL:https://www.bricksweb.jp​​

草花に囲まれた「and.E」で、心と身体をクリアにする。

閑静な住宅街に佇んでいるのは、アーチ型の屋根が印象的な「and.E」。一軒家の一部が、ハーブ植物や蜜蝋ラップを販売するショップとイベントスペースになっています。入口には、店主のエリさんが愛してやまないというユーカリの樹が植えられています。

大分県出身で山や自然に囲まれて育ったエリさんは、上京してユーカリや他の草花を買って家に飾ることが日課だったのだとか。「こんなに好きなら、ユーカリをシンボルにしたお店を作って、自分で育てて売ってみようと思ったんですよね。ユーカリはフォルムが美しいし、枝を飾れるし、乾燥させてハーブバスの材料にもできるんですよ」と、キラキラとした瞳で語ってくださいました。

店内には、大分県日田市の陶器「小鹿田焼」​​や、ご友人が分けてくれたという紫陽花、そしておばあさまが送ってくれたスモークツリーなどが並んでいました。“好きなモノに囲まれる生活”を体現されている姿を見て、「自分はどんな働き方や暮らし方が理想なんだろう?」と心を見つめ直すきっかけになりました。

住所:東京都調布市深大寺北町3-10-13​​
営業時間:10:30〜17:30(平日のみ)
定休日:土曜・日曜・祝日(不定期オープン)
URL:https://www.instagram.com/and.e.shop/

「調布のやさい畑」で、夕食のメニューを考える。

「夜ご飯は何にしよう?」と考えていたら、農産物直売所​​の「調布のやさい畑」にたどり着きました。株式会社農業法人調布のやさい畑の自社農園である三ツ木農園で採れた​​野菜・果物をはじめ、調布市や府中市、小金井市などの多摩エリアを中心とした農家さんから、毎朝新鮮な農産物が届いています。

商品棚には、農家さんの名前が書かれていたり、収穫中の映像が流れているモニターが設置されていたりと、生産者の顔が見える工夫が施されています。まちの農産物直売所として、地域のお店で作られたパンやこんにゃく、地元企業の調味料や麺なども並んでいます。

笑顔でお客さんの質問に答えながら、てきぱきと作業されているのは店長の山口さん。「初めは自社農園の野菜や果物だけを販売していたのですが、お店の拡大にあたって昔からお付き合いのある農家さんたちとご一緒する形になりました。地域の生産者とお客様の架け橋になれたらと思っています」と教えてくださいました。

住所:東京都調布市深大寺元町1-11-1
営業時間:9:00~17:00​​
定休日:水曜
URL:https://www.yasaibatake.farm​​

「神代植物公園」で、深呼吸しながらひと休みする。

いろんなお店や人と出会って、刺激やインスピレーションを受けたあとは、ひと息つくために神代植物公園へ。奥深大寺エリアは緑が溢れているので、自転車を走らせながら深呼吸するたびにエネルギーをチャージできます。

公園の中心にある芝生広場でリラックスしながら、先ほど「ブーランジェリー hiro」で買ったパンをおやつに、まち歩きの感想をシェア。同じ景色を見ていても、感じることや受け取るものは人それぞれなので、視点の違いを共有するのもまち歩きの醍醐味なのかもしれませんね。

住所:東京都調布市深大寺元町5-31-10
開園時間:9:30〜17:00(最終入園は16:00まで)​​
休園日:月曜
URL:https://www.tokyo-park.or.jp/jindai/

まちの安全を支える人の想いを聞く。

無事にスタート地点の「ブランチ調布」に戻ってきた私たち。最後に、この奥深大寺エリアで10年以上まちの交通安全と生活安全を守られている、ふじみ地区自治会等連合会会長/タスクネット東京(※)代表 佐々木さんにお話を伺いました。お仕事に打ち込んでいた佐々木さんは、定年退職をきっかけに「何かしなければ」と思いはじめ、知人の誘いで活動に参加するようになったのだとか。

「もともとは近所付き合いをしないタイプでしたが、地域活動に参加するようになってから、小さな支え合いの大切さに気づきました。災害時はもちろん、困り事が起きたときに、気楽に相談できるようなソフトな繋がりって大事ですよね。何かあれば自分も周りに助け舟を出したいと思っています。」

「仕事や趣味だけで人間関係を選んでいると、自分のこだわりが先行して、人生が固定化してしまうのではないでしょうか。もう少し隙間を作って、隣近所の関係性についても思いをめぐらせていただけたら嬉しいです」と話してくださいました。

交通量が多い場所でも、安心してまち歩きを楽しめるのは、佐々木さんのような方々が支えてくださっているからこそなんですね。地域活動に取り組まれている、人生の先輩のお話を聞いて、また一つ大切なことに気づきました。

(※)調布市北部地域で交通安全、生活安全活動を通して、自分たちが暮らす地元から、安全安心な地域づくりを行うことを目指す自主活動をしています。

奥深大寺エリアは、個性が光る人と場所に出会える。

いかがでしたか? この記事を通して、奥深大寺エリアの雰囲気や、地域に根ざしたお店づくりに取り組まれている方々の想いを、少しでもお伝えできたら嬉しいです。

私自身は、店主のみなさんの「偏愛」ぶりに触れて、「お気に入りの土地で、自分が心から人にすすめられるものを伝えられるような生き方がしたい!」と思いました。ふらっと立ち寄ったお店で店員さんに声を掛けることは、最初はハードルが高いかもしれません。でも、「憩いの空間にしたい」「好きなものを共有したい」という熱量を持ってお仕事をされている方々なので、きっと素敵な出会いになるはずです。

ぜひみなさんも、奥深大寺エリアに遊びに来てくださいね!

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奥深編集部

奥深大寺エリアの魅力を引き出す編集チーム。”参加型の編集部”をコンセプトに、皆さまと一緒に奥深大寺を魅力的な場所に育てるための企画を展開していきます!